【レビュー】天才はあきらめた 著:山里亮太

はじめに

今回はブックレビューです。

2006年発売の「天才になりたい」を加筆修正した「天才はあきらめた」という本です。

南海キャンディーズ・山里亮太さんの自叙伝となります。

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感想(1件)

おススメ度は100点です。

気づくと身に覚えのないピザを食べた跡が目の前にあった。
「天才はあきらめた」 著:山里亮太 位置No.77(電子書籍から抜粋)


山ちゃん応援しています。

あらすじ

  • 山里亮太が芸人を目指したきっかけ
  • 2004年M-1準優勝
  • 2005年M-1最下位
  • コンビの不仲
  • その後2016年M-1再挑戦
  • 初の単独ライブまでをまとめた本。

感想

感想をいくつかのカテゴリに分割して説明します。

動機

ブラック企業時代に山ちゃんのラジオを聞いて笑わせてもらっていたので、初めての自叙伝はこの人の本にしたいと思った。

注意

非常に虫唾が走るシーンがあり、「あれ?実は山ちゃんってク〇なんじゃね?」と思うシーンはあれど、結果的に山ちゃんを愛おしいと思えた。

発見

自分たちは2004年M-1準優勝で成功した南海キャンディーズしか知らなかったが、そこに至るまでにもがいた山ちゃんの苦悩を知れた。

Cons

ただ、素直に山ちゃん努力してんだね。とは言えませんでした。

なぜなら、山ちゃんの犠牲になった人(彼の元相方)がいるからです。
私は元相方たちに感情移入してしまいます。

私自身、会社でパワハラを受けたりしていたので、身につまされます。

自分が天才でありつづけたい、天才だと思われたい行動の為に人を犠牲にすることに疑問が残ってしまいます。

私が今いる会社でも少し前まで、常務取締役が日常的にパワハラを行っていました。
常務曰く、

厳しく指導すれば、会社が良くなるから。

だそうです。

独善的ではありますが、常務なりの正義のもとに行動していたものと思います。

しかしながら、そんなゆがんだ正義はいつまでも通用せず、社内の一派によるクーデータによって常務取締役は姿を消すこととなります。

この時の山ちゃんの相方を追い詰める行動指針が、常務の行動指針と重なって見えてしまいました。

パイオニア

深夜ラジオで山ちゃんは2004年M-1の栄光を話題に出しているが、そういいたくなるくらいの斬新さだったのだと知ることができました。

これは立ち読みしたナイツ塙さんの「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」でも評価されていた記憶があります。

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感想(14件)

解説のオードリー若林さんも同様に山里さんのワードセンスを絶賛しています。

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感想(0件)

サイドストーリーイイ感じ芸人

千鳥や笑い飯、友近など、活躍している他の芸人の過去も見られたので、テレビで見かけたときの印象が変わりそう。テレビ無いけど。

特に後半に用意されていた千鳥とのエピソードは「これ本当?」って思うくらい千鳥・大悟さんがかっこよかった。

二度目のCons

自分も子供の頃は友達に嫉妬することが多々ありました。

だから、仕事が舞い込むしずちゃんに対する山ちゃんのどす黒い態度は非常に共感できる部分があります。

ツッコみどころとしては、どす黒エピソードの中で、しずちゃんの「フラガール」のオファーをつぶそうとしたエピソードがあります。

「お前それで蒼井優と結婚できたんだろ!」
と突っ込んでしまいました。

意外な登場人物!?

デビュー前の矢井田瞳と知り合っていた事を知れた。

そこでの山ちゃんの小さい男エピソードも必見です。

トゥース

解説がオードリーの若林さんなのですが、若ちゃん山ちゃんのことだいすこ感が満載すぎてほっこりする。

「TBSラジオ、山里亮太の不毛な議論」ではそうとう山ちゃんをいじっていましたが、若林さんはなんだかんだと親しみと尊敬があるのだなと感じます。

私が読んだ中で最長の巻末解説でした。

もはや自己啓発本

この本、読んでいると自分の内面をグリっと抉られる言葉たちに溢れています。

ここでは、個人的に刺さった言葉を3+α引用いたします。

これだけではないのですが、すべて載せきれないので、あとは皆さんが実際に本を読んでください。

  • 其の1

    スタートラインって立つのが本当に難しい。いつも立てたと思ったら新しいスタートラインが現れる。そこで躊躇している限り、先に走り出せた人から引き離されていく。わかっているけど逃げてしまった。
    「天才はあきらめた」 著:山里亮太 位置No.468(電子書籍から抜粋)

  • 其の2

    「〇〇たのめに△△する」という考え方が僕は好きで、今イチやることにモチベーションが上がらない場合、この空欄に明確なことを入れると、けっこう動けて、やる気になれた。
    「天才はあきらめた」 著:山里亮太 位置No.836(電子書籍から抜粋)

  • 其の3

    そもそもモチベーションなんて上がっていないのが普通なのだ。
    「天才はあきらめた」 著:山里亮太 位置No.842(電子書籍から抜粋)

  • α

    そのときそのときの最善のゴールは何かを見つけて逆算するという行為は、すごく大事だとこのとき気づいた。
    「天才はあきらめた」 著:山里亮太 位置No.1005(電子書籍から抜粋)

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